「―大空を越えていけー越境図鑑」 大空高校生インタビュー
大空高校生徒たちの素晴らしい探求活動の成果を、多くの方たちに知ってもらいたい。
「越境図鑑リアルボイス編」として高校生にインビューをしました。
(インタビューの一部を抜粋しています)
大空高校生インタビュー「越境図鑑リアルボイス編」広島県
「海の向こうで見つかる出会いと発見」ノダさん/1年次/行先:広島県大崎海星高校
Q今回、探究したことはなんですか?
A 地域未来旅(主催/一般財団法人地域・教育魅力化プラットフォーム )のプログラムを利用して、広島県にある大崎海星高校に行きました。
Q大崎海星高校に行って、何を知りたい、何を探求しようと思ったのですか?
A ひとつ上の先輩達が、仕事図鑑をつくるためにその高校へ行っていて、大空高校でも産業社会の授業で仕事図鑑の記事を書いたりして知っていたので、仕事図鑑で取り上げられた学校を見てみたいと思いました。
その高校は島にあり、北海道とは全然違う島での生活はどんなだろうと見てみたくなりました。
Qその高校に興味をもったきっかけはありましたか?
A 先輩たちがその高校のことを良く話していて、生活の中でも寮の名前などを聞く機会がよくありました。
越境先の候補の中に、その高校があったので行きたいと思いました。
Q大崎海星高校に行って、知りたかったことは得られましたか?
A はい。大崎海星高校は島にある高校で、島の子たちはほとんど島外の高校に出て行ってしまう問題があるのを知りました。
大空町でも、同じように町外の高校に行ってしまう問題があって、その共通点があるのを知って、その問題を食い止めるためにどうしているのか、聞いてきました。
Qどう対処しているのですか?
A 高校生が中心となって、島の小学生と中学生と交流をして、島の魅力を伝えたり、高校での活動を、小学生のうちから教えて親しみを持ってもらうために、交流していると聞きました。
Qその効果は出ているのでしょうか?
A まだ始めたばかりで、効果はわからないのですが、その話を聞いて、大空町でも始めたいと思いました。
Q越境で学んだことを、今後、どう活かそうと思っていますか?
A 島外の高校に出て行ってしまう共通の問題があるのを知って、大空町でも小・中学生と沢山交流して、大空町の良さや、大空高校のことを沢山伝えていきたいと思いました。
町内・町外の人達とも色々交流して大空町の良さを伝えていきたい。
まだまだ大空町の名前を知らない人もいると思うので、大空町の名前を出して、大空町を知ってもらえるきっかけを作っていきたいと思いました。
Q越境してみて、考えさせられたことはありますか?
A 町民が町外に出て行ってしまうのは問題だと思いました。
町のいろいろな事を知ってもらうために、町の事、高校の事、町外に出て行ってしまう問題の事など発信していくことは大事だと思いました。
Q越境したことで身についたことはありますか?
A 人と話すこと、コミュニケーション能力や、プレゼン能力は前より身に付いたとすごく思います。
今回の未来旅に参加して、町民の方に説明する機会が増えたので、前より言葉がスラスラ出てくるようになったし、物事を簡潔に伝えられるようになったと思います。
Qその経験をどのように活かしていきますか?
A 二年生になったら探究の授業が始まると思うのですが、自分のやりたいことをするには、地域の大人の方に声をかけていかないといけないと思っています。
自分のやりたい事を簡潔に大人の方に伝えられるようにならなければならないし、二年生になってからの探究を成功させたいです。
Qまた、越境学習したいですか?
A したいです。
Q次に越境できるとしたら、どこにいきたいですか?
A 国内も国外も両方行きたいです。国内だったら大きな市ではなく、町や村のような、南の小さいところに行ってみたいです。
国外だったら、海外に行ったことがないので、どこにでも行ってみたい。特に、ヨーロッパの方に憧れがあるので、とにかく行ってみたいです。
Q今回の経験の中で、一番印象にのこっていることはなんですか?
A 高校生が主体的になって動いている印象がすごく強いです。
3日目の一日中自由行動だった日、来る予定のなかった大崎海星高生たちが、夏休みなのに来てくれて、「島でどういうことが聞きたいの」と訪ねて来てくれました。
前日から先生やコーディネーターさんに連絡をとってくれていて、私たちがやりたいことのアポイントを取ってくれていました。
他にも、「ご飯屋さんはここがいいからここ行きな」とか、全部段取りしてくれていた。
先生やコーディネーターさんに言われたわけではなく、自分たちで考えて、私たちのために前の日から動いてくれていた、その行動力がとても印象に残っています。
自分たちだけだったら聞けていなかった島民の方からの話なども、前の日からの段取りがあったおかけで時間を有効活用できた、自分たちだけで行動していたら無理だった。
Q面白かったこと、楽しかったこと、うれしかったことは?
A 大崎海星高校には伝統文化があって、それに触れさせてもらったのが面白くて、嬉しかったです。
櫂伝馬(かいでんま)と言う手漕ぎ船で、夏にお祭りがあるものなんですけど、私たちも乗せてもらって、自分たちで漕いで県境まで行ったのが面白くて、すごく楽しかったです。
Qびっくりしたことはありますか?
A 学校の建物が大きくて、伝統文化の櫂伝馬(かいでんま)が校舎の中に飾られていることにびっくりしました。
Q越境前と後で自分の中で変化したことはありますか?
A 前は自分からは積極的になんでも参加しようとは思わなくて、例えば、前はクラスの中の話し合いで、意見を求められても自分から発言することはなかったです。
越境してからは、大崎海星高校の皆さんが、自分からどんどん積極的に話始めるところを見て、自分も勇気はいるけれど試してみたいと思って、「クラスのみんなで話し合ってください」という場面になった時に、自分が一番最初に意見を言うことができるようになりました。
Q次に越境する後輩に言葉をかけるとしたら?
A 全然知らない人と旅するのは、本当に勇気のいることだと思う、でも、行ってみないと出会えない人達が沢山いて、その人たちと出会ったからこそ交流を持てることがいっぱいあって、短い旅だけれど、自分の人生中で良い経験だったと、振り返れば思えることなので、ぜひ行ってほしいです。
Q大空高校を選んだきっかけはなんですか?
A 中学3年生のゴールデンウィークに、父と二人で北海道旅行に来て、女満別空港から網走市に行くバスの中から、女満別キャンパスを見ました。
そこに大空高校のことが書いてあったんです。
もともと北海道が好きだったこともあって、「北海道だし、しかも新しい高校って絶対いいやん」って思いました、でも、公立だからいけないかと思ってたんですけど、気になって調べてみたら「いけるやん」ってなって、そこから、これは運命だと思って大空高校に決めました。
Q大空町は好きですか?
A 好きです。何もないけど、人との距離が近いのが良いです。
東藻琴では、出かける場所が限られているので、大抵顔見知りで、なんなら話したこともある人に常に出会えるし、何もないからこそ、人との距離の近さが良いところだと思います。
地域の人と沢山関われて、しかも、優しい方々ばかりなので、嫌いな面はないです。
私はバレーボールでつながった方のお宅にお邪魔したり、幼稚園児や小学生とも関わる機会があるので、地元の大阪よりも人との距離が近いと感じられるところが好きです。
Q大空町があなたのことを応援していると感じることはありますか?
A このようなインタビュー企画で取り上げていただいたり、大空町から補助金をいただいたりなどで、応援されているなと感じます。
Q大空町でやってみたいことは?
A 学校全体でずっと残していけるような伝統を今から作りたい、学校がまだ新しいので、今作ったものが10年20年と受け継がれていくものが良い。
学校主体ではなく、生徒主体で作っていけたら、町全体でも取り組めると思うので、やってみたいです。
Q大空町で10億100億使ってくださいと言われたら何をしますか?
A バスの本数を増やして、関西便の空路を増やします。
Qどんに大人になりたいですか?
A いろいろな人から頼られて、あの人に相談したいと思われるような大人になりたいです。
Q座右の銘は、いつも心の中にある言葉はありますか?
A 中学校の顧問の先生に言われた言葉で、「できるって思っているから言うんやで、どうでも良い子には何も言わないでほおっておくんやで」「できるって信じてるから厳しく話したりするんやで」って言葉を、辛くなった時とか思い出したりします。
何か言われて辛いときは、私の事を信じていたり、どうでも良いと思ってないからこそ、言ってくれていると考えるようにして、心が軽くなります。気持ちが楽になります。響いてる言葉です。
Q最後に、このインタビューを見た人に伝えたいことはありますか?
A 同学年の子には、部活で高校を選ぶのも楽しいと思うけど、一歩、自分で勇気を出して、何もない町にきてみると、みんなが体験できないことが体験できるよ。
そうすることで、3年間を有意義に使えると思うので、勇気はいると思うけど、チャレンジすることがすごく大事やなと思います。
ありがとうございました。
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