憩いの温泉浴場が復活「マルモ温泉」
大空町には、女満別市街に2つ、東藻琴市街に2つの温泉浴場があり、町民や旅行者など多くの方が身近にある温泉を日常的に楽しんでいます。
その一つ、東藻琴市街にある「マルモ温泉」オーナーの井上さんにお話を伺いました。
「ここの温泉に入ってから、風邪なんか一回も引いたことがない」と力説する井上さん
井上さんは温泉がとにかく大好きで、あちこちの温泉を楽しんでいたそうです、しかし、いつも通っていた大好きな旧くすめ温泉は閉館してしまいます。
それからは、「あそこ(旧くすめ温泉)の温泉が大好きなんだ特別なんだ」「閉館は残念すぎる」と友人知人関係なく、沢山の人に伝えていたそうで、すると10年後、旧くすめ温泉が売りに出されるとの情報が舞い込みます、その時は「これは自分が復活させるしかない」と思ったそうです。
笹色のお湯はナトリウム塩化物温泉。湯冷めせず血行促進・殺菌効果もある
閉館して10年、放置され荒れ果てた「旧くすめ温泉」を買い取り改修を始めたものの、10年放置された温泉設備のほとんどは、修理や取り換えが必要なことが判明。
大空町東藻琴に移住し、網走の自宅を売り払って改修費用を捻出、もう一度、自分でこの温泉を楽しみたい一心で改修を進めたそうです。
お湯は源泉かけ流しにこだわり、熱々のまま浴槽へ「この熱すぎる温度がいいんだ」と言ってくれるファンも多いそうです。
昭和レトロな懐かしさを感じる休憩スペース
雑誌や温泉ブロガーさん、SNSでも取り上げられて紹介されたことで、「ありがたいことに、遠くから沢山の方に来てもらってる」「儲からないけど、楽しんでもらえたらそれでいいんだ」と語る井上さん。
自動販売機を自分で買い取り、100円で飲み物を提供、「飲み物だけ買いに来る人もいるんだ、ひどいべ」
「ただおしゃべりにくる人もいるんだ、でも、それでいいのさ」と言います。
入浴回数券の小さな張り紙を見つけ聞いてみると、「回数券買うと一回無料になるんだわ、こっち損するべさ、買って欲しくないから、見つからないようにちっちゃく書いたんだ」と豪快に笑い飛ばします。
「この温泉に入ってたら、風邪なんて一回もひいたことないぞ」泉質の良さに加え、井上さんの人柄に触れ、笑顔を見たくてやって来るお客さんもいるんだろうと感じました。
「マルモ」と言う親しみやすい名前の由来も伺うと、北海道開拓のため宮城から入植した、祖父の茂平(もへい)さんの「茂」を丸で囲んで、「マルモ」と名付けたそうです。
毎日の掃除や設備の点検整備をこなす忙しい中、素敵なお話しを沢山聞かせ頂きありがとうございました。
次回は、ゆっくり温泉に入りにきますと約束して、帰ってきました。
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