『すみよしふれあい農園』でハスカップ狩り農業体験!

皆さん、ハスカップという果物をご存知でしょうか。

ハスカップはスイカズラ科の植物で、主に北海道に自生する低木の果実です。
酸味が強くブルーベリーのような青紫色の果実をつけ、ビタミンCやE、カルシウム、鉄分、アントシアニンが豊富です。
美容効果が高くスーパーフルーツとも呼ばれています。
皮が薄く傷みやすいため、主に加工品として流通し、生食は少ないそうです。

お試し暮らしの農業体験の中で、唯一(?)ちょっとディープな農業体験が出来るものがあります。
それが網走刑務所の受刑者が開拓した土地を利用した『すみよしふれあい農園』でのハスカップ狩りです。
普段は入ることのできない土地ですが、農業体験として特別に見学する事ができます。

どんな農業体験なのか?
まちづくり推進室の職員が実際に体験をしてきました!

 

『すみよしふれあい農園』のハスカップ狩り
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北海道の道の駅等では時々、ハスカップのジャムやお菓子が売られています。
私は北海道生まれの北海道育ちですが、そういえば一度もハスカップ製品を食べたことがありません。
生っているところも見たことが無い…。
私にとっては未知の果物、ハスカップが大空町で収穫出来るとお聞きし、「行ってみたい!」と思いました。

今回お邪魔した『すみよしふれあい農園』はこの時期虫が多いとの事。長袖長ズボン、帽子など虫よけ対策は必須です。
当日は7月の上旬で天候は曇り。午前中の気温は25℃前後でしたが、完全防備の為それよりも暑く感じました。
地域おこし協力隊の本山さんと待ち合わせをしていざ、出発!
市街地からどんどん山の中へ入って行き、車で約10分。

畑の中の一本道を進んでいくと、柵で道が閉じられていました。
今回は許可をいただいていますので、柵を開けてそのまま奥へ。
これから向かうのは、大正時代に網走刑務所の囚人の手によって薪炭林を切り開らいてつくられた農地。
網走刑務所が所有する場所で普段、一般人が入ることは出来ません。

森の中を進むと、ハスカップの低木やブルーベリーの低木が見えてきました。
ハスカップを見て、まず驚いたのがその大きさです。
小指の先端程度なのですが、私はプルーンぐらいの大きさのものを想像していたので一瞬頭がパニックでした。

ハスカップは葉っぱの下になっている為、葉をめくりながら収穫していきます。
本山さんに収穫方法を聞きながらもくもくと作業すること30分。
軍手を履いていましたが、ビニールの手袋の方が作業しやすいようです。
地面からひょっこりと顔をだすカブトムシや幼虫にたじろきながら、飛んでくる虫とも格闘して30分。
(頭だけで動いているカブトムシがいたのが衝撃的でした!!)

ーーハスカップが沢山収穫できました!
一粒味見をすると、ブルーベリーよりは間違いなく酸味が強いです。
お土産に頂いたので、冷凍して後日ジャムにしようと思います。

その後、近くの農地も見学させていただきました。
そばや行者ニンニク、イナキビ等が綺麗に植えられています。
輪作やヒエと稲の見分け方(ヒエは根元が赤くなる)などもお聞きし、とても勉強になりました。
山の中にある小学校のグラウンドのような広さの土地を、今は本山さんたちたった4人で管理されているそうです。
この土地は大正時代に網走刑務所の囚人の作業場として切り開かれたそうですが、機械のない時代に、
森の中にこんなに広い畑を作るのはどんなに大変だったのだろう…。と、思わずにはいられませんでした。
その後一度、また森に戻ってしまったのを新たに農地として開拓したそうです。

今後は、この土地を利用して道外の大学生達とコラボするイベントを企画中だそうです。
網走刑務所の囚人たちが厳しい環境の中で切り開いた土地が、時代と共にこれからも、人の手によって発展していく。
農業を通じて、「その土地や今あるものが当たり前ではなく、人から人へいろいろな思いと共に受け継がれてきたんだ。」と実感しました。

 

おまけ

ハスカップでジャムづくり
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後日、冷凍していたハスカップでジャムを作りました。
ハスカップ以外にも、他のフルーツ(ブルーベリーやイチゴなど)で作っても美味しいです!

○材料‥ハスカップ 350グラム
    グラニュー糖 175グラム
    レモン汁 大さじ1杯~

○作り方
下準備 ・ハスカップを軽く水洗いして、ごみや傷んだ実を取り除きます。
    ・瓶の煮沸消毒  ※熱くなるのでミトンなどご用意ください。
             水を張った鍋に瓶を入れます。(お湯が熱くなってから入れてしまうと温度差で瓶が割れて危険です。)
             お湯が沸騰してから1~2分間、そのまま煮立たせます。
             火を止め、ミトンをはめてトングを使って瓶を取り出します。
             キッチンペーパーか布巾の上に逆さに置いて冷まします。

① 鍋にハスカップとグラニュー糖をいれます。
② 火にかけ、アクを取りながら焦がさないようにぐつぐつ煮込みます。(弱火から中火で15分程度)
③ なべ底にヘラで線が描けるくらいとろみがついたらレモン汁を加え、よく混ぜたら完成です!
④ 瓶に入れて、逆さにして冷まします。(逆さまにして冷ますことで、密閉状態になるのとふたの殺菌にもなります。)

冷蔵庫にいれ、お早めにお召し上がりください。(保存期間 未開封で一週間、開封後は3~4日程度)
作っている最中から「ここはお菓子屋さんですか?!」と思うくらい、部屋中がいい匂いでした。
果実がごろごろしていて酸味もあり本当に美味しいジャムができました。
パンはもちろん、ヨーグルトや紅茶にいれても美味しいです!

 

おわりに

今回は農業体験でのハスカップ狩りでしたが、大空町には観光地としても楽しめるハスカップ農場(武信小果樹園)があります。
市街地から車で5分程度で虫も比較的少なく、ハスカップやブルーベリー狩りがお手軽に楽しめます。
気になった方はこちらにご連絡をお願いします。

武信小果樹園
大空町女満別本郷323-8
TEL 0152-74-3267

ーーー最後までお読みいただきありがとうございました!

 

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