移住者インタビュー

第2回目は、オーベルジュ「ノーザンロッジカント」を経営する廣瀨太郎さん、香苗さんにお話を伺いました。

廣瀨太郎さん(52歳)香苗さん(50歳)
2005年に大阪府豊中市から移住

廣瀨太郎さん(52歳)香苗さん(50歳)
2005年に大阪府豊中市から移住

大阪府豊中市出身。オーベルジュ「ノーザンロッジカント」を経営している。息子が幼い頃、隣町である美幌町のラグビー少年団に入っており、そこでコーチを行っていた。息子が大きくなった今でも、時々コーチを行っている。

 

大空と自然の中の、ゆっくりとしたロッジ

廣瀬 太郎さん、廣瀬 香苗さん(2005年、大阪府豊中市より移住)

「オーベルジュ、ペンションの雰囲気を備えた 料理自慢の宿を経営しています。
家族で一緒にいる時間が長く、きちんと向き合い子育てができています。」

廣瀬 太郎 さん~

僕は大阪、奥さんは香川の出身です。
もともと道東で宿を経営したいと漠然と思っていたんですが、実は大空町に対して最初は興味がなかったんです(笑)知床まで2時間弱、屈斜路湖の方まで1時間弱。今後暮らしていく土地を探すのにとりあえずここに住んでみようと大空町にきました。

大空町に住んで3年で開業したんですが、人が暖かくてすぐに知り合いができて。それから、畑の作物、海の幸が容易に手に入りやすく、宿をやっていくのに食材に困らない。
さらに、私たちには3人の子どもがいるんですが、保育料が安かったということも大きな要因の一つです。中学生までの医療費がタダなのも嬉しいですね。

ここにずっと住もうと家族で決断しました。
大空町には広い畑がたくさんあるので 初夏から秋にかけて新鮮な野菜が出回ります。アスパラとかズッキーニとかブロッコリーとか・・・都会のスーパーは流通するのに3日くらいかかっているけど、大空町では朝に収穫するから、まだ雫が付いているんです。
いつもその新鮮な食材を調理して宿で提供しています。

地域の食材を使用した夕食

また、オホーツク海や網走湖が近いので、海や湖の恵みもたくさん!
ほたてやカニ、しじみやワカサギとか・・・。夏の温度は上がりすぎず、下がりすぎず、生活しやすい。冬は気温は下がるけど、雪の量はそこまで多くないので慣れれば不便ではないですよ!

しかも、交通の便がとてもいいんです。東京から、名古屋、大阪から飛行機が飛んでいます。JRも旭川とか知床、釧路の中心となる女満別駅があるので、交通の要となっています。

この町に来て良かったと思うのは、家族で一緒にいる時間が増えたこと。

~廣瀬 香苗 さん~

環境がどうこうよりも、「こういう生き方をしたいんだ!そのためには行くしかない!」と思っていました。
実際ここで暮らしてみて、幼稚園の保育料が安いのはすごく魅力的でしたね。近隣の他の街だと倍以上ですもんね。

しかも、給食費も無料。結構助かりました(笑)
越してきた時はまだ移住のブームが来ていなく、町から何か支援をしてもらおうという感覚はありませんでした。
役場の方もその頃は住民が何より優先だったのかな(笑)

この町に来てやっぱり良かったと思うのは、家族で一緒にいる時間が増えたこと。
子どもにとっても良い環境だと思っています。

すごくナチュラルで、お友達のいいところをきちんとわかっている。例えば、「どんくさいやつだけどいいやつだよ。」みたいに、そのお友達の人間性を理解して一緒に楽しんでいこうという姿勢が感じられます、それぞれが自分の居場所をうまく作っているんでしょうね。

落ち着いた雰囲気の客室

フロントの様子

北海道大空町ノーザンロッジカント内装 Spherical Image – RICOH THETA

外観の様子

北海道大空町ノーザンロッジカント外観  Spherical Image – RICOH THETA


「ノーザンロッジカント」
オーベルジュ・ペンションの雰囲気を備えている。大空町女満別の美味しい料理が自慢の、のんびりできる小さな宿。
「カント」はアイヌ語で大空を意味する。

設立:2008年(平成20年)5月
代表者:廣瀨太郎
所在地:北海道網走郡大空町女満別湖南89番地の2
Webサイト:http://www.kanto.in/